ガルバノメーター(Galvanometer)
用語解説(一般向け)
電流計のこと。ルイージ・ガルヴァーニ(Luigi Galvani、1737年9月9日─1798年12月4日)の名前にちなんでつけられた。ガルヴァーニはイタリアのボローニャの医学者、物理学者である。1775年にボローニャ大学の解剖学教授になり、解剖したカエルの足に起電機からの火花を当てると足が痙攣することを発見し、さらに解剖をする際に切断用と固定用の2つのメスをカエルの足に差し入れると震えることも発見した。これがカエルの筋肉運動が電気を発生するという「ガルヴァーニの発見」である。この発見は後にボルタによって、電気の発生は実はカエルではなく2種の金属の接触により発生すること、金属の組み合わせでは銅と亜鉛とが効果が高いこととして解明された。カルヴァーニの発見は間違ってはいたが、カエルの足の中に電気が起こるという発見はこの分野研究の口火となり、電流計にガルヴァーニの名前が冠されることになった。なおガルバノメーターという名称を命名したのは、電流の単位であるアンペアの由来となったアンペールだと言われている。