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一次粒子・二次粒子


用語解説(一般向け)

一次粒子はその組成により定義が異なる。金属の場合はJIS H7008 金属超微粒子用語では一次粒子(primary particle)は「単一の結晶核の成長によって生成した粒子」と定義されている。金属以外の例えば黒色顔料のカーボンブラックのような場合には、外見上の幾何学的形態から判断して単位粒子(ultimate particle)と考えられるものを一次粒子と称する。金属の場合、二次粒子(secondary particle)は「一次粒子の合体成長、凝集、固結などによって生成した粒子」と定義されている。これに対してカーボンブラックでは、一次粒子が複数個集合した粒子のことを二次粒子と称する。粒子の集合方法が化学的力による場合を凝集体または擬結粒子(aggregate)と呼び、物理的な力(Van der Waals力)のよる場合を集団粒子または集合体(agglomerate)と呼ぶ。金属のJISでは複数の粒子が凝集し、見掛け上1個の粒子として振る舞うものを凝集粒子(agglomerated particle)と定義している。二次粒子の大きさも凝集状態により様々である。一次粒子の多くが100nm以下であるのに対して、二次粒子では数μmの大きさになるものもある。




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